お茶の歴史

お茶の歴史③

投稿日:2017年4月9日 更新日:

お茶の健康効果が次々に明らかになっている一方で、家庭でも、急須で丁寧にお茶をいれる習慣が減っています。お茶を飲む習慣は徐々に日本 から失われつつあります。日本での緑茶の生産量と、国内消費量も減少傾向にあります。

お茶を毎日飲むだけで、びっくりするくらいの健康効果があるのです。

お茶の歴史③

日本への伝来

日本にお茶を伝えたのは、中国の文化を学ぶために海を渡った、お坊さんたちでした。1200 年くらい前の本には、中国から帰ってきた、お坊さんが天皇のためにお茶をいれたことが書かれています。 このころのお茶は、とても貴重なものだったのです。 その後、日本でもお茶の木が植えられてお茶が作られるようになり、 安土桃山時代には千利休によって、茶道といわれる日本だけのお茶 文化が広められました。江戸時代には、今と同じ方法でお茶作り が始まりました。

 

日本茶の伝来に仏教が深く関わっていたことは、多くの史実が物語っています。古来より日本の知識人は大陸文化を求めて、「遣隋使、遣唐使」として大陸に渡り交流を行ってきました。そして大陸に渡った知識人は、仏教とともに多くの知識を持ち帰り人々に伝えました。中でも茶は禅の修行に用いられたため、その製法、喫茶法はことに仏教と近い関係で日本に広められました。最澄や空海そして栄西禅師などの高僧たちが伝来に関わった人々としてあげられますが、中でも栄西禅師は、1211年にわが国最古の茶科学書「喫茶養生記」を著しました。「喫茶養生記」では、「茶は養生の仙薬なり。延命の妙術なり」と茶の効用が説かれ、お茶を飲んでいると心臓や肝臓などの五臓によく、病気にもかからないと書き残されています。

 

日本独自の伝統

お茶の種子の伝来以来、独自の歴史を築いてきた日本のお茶文化。貴族階級から武士階級へと広がり、江戸時代になると庶民にまでお茶を飲む習慣が普及しました。

奈良時代~平安時代(710~1192)

お茶は、日本が中国の進んだ制度や文化を学び、取り入れようとしていた奈良・平安時代に、遣唐使や留学僧によってもたらされたと推定されます。
平安初期(815年)の『日本後記』には、「嵯峨天皇に大僧都(だいそうず)永忠が近江の梵釈寺において茶を煎じて奉った」と記述されています。これが、わが国における日本茶の喫茶に関する最初の記述といわれています。お茶は非常に貴重で、僧侶や貴族階級などの限られた人々だけが口にすることができました。このころの茶の製法は、「茶経」にある餅茶であったようです。

鎌倉時代~南北朝時代(1192~1392)

日本の臨済宗(禅宗の一派)の開祖である栄西(ようさい/えいさい、1141-1215)は、二度、宋に渡って禅宗を学び、禅院で飲茶が盛んに行われているのを見聞きしました。帰国後、栄西は日本初の茶の専門書「喫茶養生記」を著し、お茶の効能を説きました。1214年、栄西は、深酒の癖のある将軍源実朝に、良薬としての茶にそえて、本書を献上したと 「吾妻鏡」に記されています。
「喫茶養生記」は、製茶法についても記述がありますが、これは宋代に作られていた蒸し製の散茶であり、碾茶の原型とも言えます。これを粉砕し、お湯を注ぎ、茶筅で泡立てて飲んでいたようです。
華厳宗の僧である明恵上人(1173-1232)は、京都栂尾の高山寺に茶を植え、茶を奨励しました。ここが最古の茶園とされ、栂尾のお茶を「本茶」とし他のお茶と区別しました。鎌倉末期から南北朝にかけては、寺院を中核とした茶園は京都からさらに広がり、伊勢、伊賀、駿河、武蔵でも栽培されるようになりました。
鎌倉時代には、禅宗寺院に喫茶が広がると共に、社交の道具として武士階級にも喫茶が浸透していきました。さらに南北朝時代になると、茶を飲み比べ、産地をあてる「闘茶」も行われました。

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